イメージのメカニズム

こんにちは!

Feeling Tennisの戸村です。

さて、今日は先日お呼びいただいたセミナーでのお話を少ししたいと思います。

そのセミナーでは約90分ほどお話をさせていただきました。

脳の仕組み、それも大脳と小脳の結びつき、そして、そのメカニズムが具体的に

どのようにテニスの上達に関係するか、

またそのためにはどんなことに注意することが最短で上達するコツなのか、

このあたりを具体的にお話してきました。

さて、90分後いくつかの質問をいただきました。

というのも指導者の方の集まりだったので、

実際に指導の現場でどんなことで指導者の皆さんが困っているかを私のほうでお聞きしたのです。

するといただいたすべての悩みを原因はイメージのギャップによるものでした。

テニスの上達で一番大切なことはイメージです。

ところが、ほとんどの方たちはこのイメージの捉え方を間違っています。

そのためにイメージのギャップに気がつかないでただ努力している可能性が高いのです。

イメージとはフォームや打ち方だけではありません。

と言うよりフォームや打ち方はほんの一部です。

例えば、食事をすると香りや食感、味や色・・・

いろんな要素を感じながら食事を楽しんでいますよね。

これらはすべてイメージ情報として蓄えられます。

決して味単体だけのイメージが残るのではないのです。

これと同じようにテニスではフォームやうち方だけではなく

打った時のボールの感触や距離や回転、・・・これらのすべての経験はイメージとして蓄えられます。

そして、このイメージを基に、より精度を高めて行くのが上達です。

さて、それではその現場で実際にいただいた質問をご紹介します。

きっと、あなたにもヒントになると思います。

その方の質問はこうでした。

「自分の生徒がサーブの時に大きく振りきれずに羽根突きのような感じになってしまいます・・・」

「ただ、素振りの時にはしっかりと振り切れるのですが、

実際にボールを打つとどうしても、素振りのように振れないで、

羽根突きのような小さなスイングになってしまいます。」

「どうすれば素振りのときのように大きく振り切れますか?」

こんな内容だったのです。

そこで私はこう答えました。

「コーチと生徒さんの間で描いている、

または感じているイメージに大きなギャップがありますね」

「それが解決すれば一瞬で直ると思いますよ」

「実際に現場で見ていないので推測になってしまいますが・・・」

「考えられるのはその生徒さんが打とうとしているボールは

羽根突きでしか打てないと思っているのではないかと思います。」

「つまり、大きく振り切るとボールがたくさん飛びすぎて・・・

サービスエリアに入らないと思っているのではないでしょうか?」

「ところで、その生徒さんがどのようなボールを打とうとしているか、聞かれたことはありますか?」

と聞くと

「う~ん・・・・」

だったので、

「一度その方が打ちたいと思っているボールを聞いてあげてみてください」

「そのボールのイメージを確認した後で、

どうすればそんなボールが打てるか、質問してあげてください」

「もし、その方がそれなりにスピードのあるボールを打とうとし始めたら

体は自動的に大きく振り切るようになりますよ」

とアドバイスさせていただきました。

どうでしょう?

あなたはこの意味がお分かりになりますか?

つまり、この原因はこうです。

コーチはフォームをみて「もっと大きく振り切って欲しい」と思っています。

ところが、生徒はダブルフォームが嫌なので

ボールがたくさん飛んで行ってはこまるのです。

その結果が腕の振りを自動的に小さくさせている可能性が高いのです。

どうです?

全く違うものを意識しているのですから、

当然、思ったとおりにできるはずがありません。

ところが同じイメージを持つことができると

このような問題は瞬時に解決します。

つまり、この場合で言うと

デモンストレーションをして、生徒にまずボールを観させます。

そして、次にその見たボールを打つように練習をするようにしていくのです。

すると、体はそのボールを打つ為にどんな動きをすればよいのかを自動的に

制御してくれるのです。

多分たったこれだけで劇的に変わると思います。

大切なことはまず、イメージを正確にすることです。

ところが、ほとんどの人はフォームや打ち方のイメージに偏ってしまっているために

一番大切な「どんなボールを打ちたい!」ということを忘れてしまうのです。

あなたも注意してくださいね。

フォームや打ち方のイメージは本当にほんの少しのものでしかありません。

本当に大切なことはもっとトータルで感じることができるイメージなのです。

そのイメージさえ正確になればテニスはとても簡単なスポーツです。

まさに老若男女誰もができるスポーツです。

もっとたくさんの方に気軽に楽しく上達していかれることを私は祈っています。

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テニスコーチ 戸村基貴のブログ
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